あの日決めたこと 

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私事ですが、先月携帯電話を変えました。
この写真は古い携帯の待ち受け画像として長い間使っていたものです。
(近くの公園で、真ん中にあるのは馬の形の遊具です)
何ということのない風景かもしれませんが、この写真を撮ったときに私はある決意をしたのです。
それは、この活動をしていくことでした。

20歳頃から精神世界を意識して、色々勉強したり経験したりしているうちに「自分もこういった活動をしてみたい」と思い、このお仕事で初めてお金をもらったのが2009年の秋、その後プライベートで大きな変化があり、実質的にはしばらくお休みをしてしまったのですが、そこからまた動き始めるのに結構時間がかかりました。

実はこの活動をするに至って、私には乗り越えなければいけなかった大きなチャレンジがありました。
それは私に、恥ずかしがり屋な側面があったことでした。^^

加えて、私はもともとセラピーやカウンセリングは自分が前に出ていくものではなくて、裏で人をサポートする仕事だと思っていたのです。(今でも基本はそう思っていますし、人前に立つときにも、盲目的に私について来てくださるのではなく、それぞれの方がそれぞれの道を行く上での通過点として折々利用していただければと思っています)

人間に興味があって色々な人と話をすること自体は好き&目の前に困っていたり悩んでいたりする人がいるとどこからともなく力が湧いてきたりするのですが(そして、セッションに入るとお相手に集中するので自分のことどころではなくなるのですが)その一方でかなり内向的なところもあって、静けさを好む側面が不特定多数の人に一度に注目されたりすることに抵抗を感じてしまうのでした。

これに関しては、自己調整のために受け続けてきたエクトンのセッションでもまだ始める前から「プロモーションが弱い可能性を感じる」とはっきり指摘されたりしていました。
「スキルがあるんだから、世の中に提示するんだ」「潜在的なお客さんに、自分のサービスをもっと知ってもらわなきゃ」という言葉と共に、「本当にやりたかったら、 恥ずかしさを越えるんだ」「恥ずかしさはちょっと脇に置くんだ 」と言われ続け、それでもあまり動けないでいたら「恥ずかしがりながらやったって、魅力的じゃないよ」とまで言われたこともあります(笑)。←思わず心の中で「すみませんね」と呟いたら「私の言い方は強すぎるかもしれないけれど、意味はわかるでしょう?」と続きました。^^(※長年の信頼関係があっての話です&私自身がそこまで背中を押してもらうように頼みました)

そして、動き始めた足を再び止めてしまったとき、あの日昼間の公園で一人悶々としながら思ったのです。
「望むことが形になるのには、どこかで時間が解決してくれるような気がしていたけれど、やっぱりそれは自分次第でもあるんだ、自分で決めないと何も動かないときもあるんだ」と。
そして「このまま恥ずかしがっていて、やりたいことをやれずに人生が終わってしまったらどうしよう」とかなり本気で思いました。
振り返ると切羽詰っていたなぁと思うのですが、でも、「私次第でそんな人生になる可能性もあるのだ」と思ったのでした。
(セッションにおいて私は常に人の持つ「創造性」にフォーカスしているのですが、自分の力をどの方向に向けていくか、時にはっきりとした選択に迫られることもあると思います)

そこで私は再び決意をしたのでした。
「私はやっぱりやりたいことをやろう。望んでいることが形になるように少しずつでもステップを踏んでいこう。そして今のこの思いを忘れないように、見ている景色を写真に撮って、時々思い出そう」
ということで、パシャリ
そのとき見ていた風景が、携帯電話に残りました。

という感じで、重かった腰を上げてイベント出展等も続けたりしながら今に至りますが、それでも初期の頃は、宣伝用に出した自分の写真がネットに載ると照れくさすぎてノートPCをパタンと閉じてしまった記憶等もあります。^^(宣伝画面を何だか直視できなくて、リンクが飛ばない等に気が付くのが遅くなることもあったりして「これではいけない」と思い直したことも……。笑)

そして、今はどうかと言いますと、そういうことを繰り返しているうちに結構慣れてきました。
さらに少しずつ手応えも感じたりする中で喜びも生まれ、宣伝を作ったり出したりすることもカウンセリング活動のプロセスの一つとして自然に受け入れられるようになりました。
この面に関しては、色々なサポートも受けながら意識的に新しい自分を育ててきたと思います。(←自画自賛ですが。笑)

そして、自分の中の内向的な側面や、静かにしていたい部分ですが、それは別になくなったわけでもなく、完全になくさなければいけないとも思ってはいないのですが(そういった面もあるが故に内省して色々気づけたり、同じような人の気持ちもわかったり、さらにアイデアも出てきたりするので)露出が増えたりたくさんの人と交流した後は、しばらく一人の時間も欲しくなったりします。
ですので、そこら辺のバランス(それは時によっても違うのですが)を取ることは結構意識していて、静と動やON/OFFが割とはっきりしています。(今はインターネットでいつでも人とつながることが可能ですが、そういったものとどう関わるかもそれぞれだと思います)

また、カウンセリングも含めて色々な形でたくさんの人と出会えば出会うほど、人との交流にも更なる喜びを感じるようになってきましたが、セッション外で人と会うときにはカウンセリングやスピリチュアルという言葉をあまり使わないように心がけています。
セッションにはタイミングやセラピストとの相性、その方について掘り下げた話をしてもいいという許可も大切だと感じますので(自分自身を見ていこうという思いがあると変化をより招きやすくなります)通常OFF時にはお悩みの本格的なご相談は行わずに、目の前にいる人と楽しく話すほうにフォーカスしています。(※私が個人的に関係していることについては私自身の話にもなってきますので、セラピストとしての立場は降りています)

というように、「社交的な私も、静かな時間を好む私も、どちらも私だから。^^」と前より楽にバランスが取れるようになってきた感があるのですが、先日携帯を変えた際に「この待ち受けも、そろそろいいかな」ということでブログに書いてみました。
あの日の私の決意は、誰もいない公園の目の前にある馬の遊具しか知らなかったかもしれません。
でも、この写真を撮ったような瞬間や、色々な決断を積み上げたからこそ、お話することができたり今出会えたりしている人たちもたくさんいます。^^

そして、上記に挙げた私にとってのチャレンジは、これを読んでくださっている方の別の何かかもしれません。
特に自分にとっての大きな決断は、その分だけためらいが生まれることもあると思いますが、そういったためらいを転換して別の極へと向かうエネルギーとして使うこともできると思います。
望む方向にどのように進んでいくかは、もちろんそれぞれのタイミングや、やり方があると思いますが、滞りを感じたり、別の視点が欲しかったり、背中を押して欲しい方がいらっしゃいましたら、ぜひセッションにお越こしください☆

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志野