誕生日のうつについて …エクトン

今回は数年前のエクトンとのセッションより、「誕生日のうつ」についてです。
実は以下の原稿は去年の秋にUPしようと思って作っていたのですが、どうしても一文だけ訳にひっかかってしまいそのまま放置していたところ、ちょうど先月、このブログの「セラピスト 友人」という記事でも紹介した友人(のブログはコチラ)に会ったので手伝ってもらいました。スペシャルサンクスです。


私は毎年誕生日がやってくると、結構楽しく過ごしていても何だか普段よりもどっぷり暗い気持ちになる瞬間があって、「どうしてなんだろう?なぜいつもそういうときがあるんだろう?」と疑問に思っていました。
それをものすごく深刻な悩みとして捉えてはいなかったのですが、「生まれたときに調子がよくなかったので、無意識的にそれを再体験しているじゃないか」などと自分について色々考えてみてもわからなかったので、「これからも誕生日は毎年やってくるだろうし……」ということで数年前にエクトンのセッションを受けた際にアストロロジーと絡めて聞いてみました。
また、生まれた日による性格についても、エクトンは多分このように言うだろうという憶測があったのですが、その言葉を実際に聞いてみたくて付け足して聞きました。

(個人的には、こういった体系立てられる性格分析のようなものを「型」として用い続けることはないかもしれませんが、求める心や知りたいという思い(もしくは問いを投げかける動機)を映し出すその瞬間の「鏡」の一つとして使う分にはありかもしれないと思っています。問いと答え・情報(自分が無意識的にでも選び取る・引き合う)というものはある意味「セット」でもあると捉えるとそう思います。さらに、それをどう受け取るかを決めるのは自分だと思いますが……)

結果的に、誕生日そのものに「何か」があるというよりも、「どこに視点を向けるかをあなたが決めるのだ」という極めてエクトンらしい見解に進んでいきましたが(上述した言葉を用いると、このようなエクトンの言葉も私にとって共鳴度が高いと感じる「鏡」の一つだと感じます) このセッションを受けて、「生」を肯定するか否かによって、この世界で生きることについての自分の感じ方が随分変わるのではないかと思いました。

以下セッションです。


Q. アイデンティティとアストロロジー(占星術)について伺いたいと思います。
私はよく誕生日にある種の落ち込みを経験します。
それは、私が生まれたときに仮死状態だったことと関係するのかなと思ったりもします。
落ち込む理由と、なぜそれが特定の日に起きるのかを知りたいです。
また、誕生日に基づく性格分析は一つのビリーフ(belief : 信じること、信念)かどうかも知りたいです。

エクトン:
それはビリーフです。
それはビリーフなのです。いいですか?
この惑星にはたくさんのビリーフがあります。
この惑星に生きる人たちはビリーフを愛しています。
彼らは何もないところからビリーフを作ることを愛しています。
でもそれはビリーフです。

そして私が感じるところの誕生日ですが、誕生日はあなたに自分がいつか死ぬ日を迎えるということを思い起こさせます。
つまり本質的に、誕生日とは一つの死の日(a death day)なのです。
それはあなたという人の死です。
それはまた一つの年の死です。

それ(誕生日)はあなたから過ぎ去る過去と未来であり、その未来はあなたの前にある知ることのできないわからない未来なのです。

あなたは自分がどの道を通ろうとするか知りません。
あなたは自分が死ぬ日を知りません。
あなたは自分がどの道を行こうとするかという、自分の前に置かれた無限の可能性と潜在力を知りません。

そして意識的せよ無意識的にせよあなたに思い起こされるのは、少なくとも今の段階でのあなたの進化の過程において、最終的にあなたの肉体が壊れていくこと、そしてこの惑星から離れていくのを信じることになる、ということです。

1000年後の話をしているのではなりません。
彼らは完全に違うでしょう。
でも現時点は、あなたはやがてあなたの身体を変化させていくことを知っています。
どの誕生日も、あなたはまだ達成していないものごとに視点を向ける傾向があります。

(それは私にだけ言えることですか?他の皆もそうですか?)

誕生日を愛する人たちもいますよ、エンティティ (entity : 存在するもの、実体)。

(??もう一度言ってください。)

誕生日を愛する人たちもいます。

(うん、うん。だから私も誕生日を愛したいのだけれど……)

それでしたら、次の誕生日の前に愛する親しい友人たちを集めて良きことのためのパーティーを開けばいいのです。

(ええ。でもこの前の誕生日、そういうことをしましたが、やっぱりパーティーの途中で落ち込みを経験したのです)

パーティーの最中に落ち込んだのですか?

(ええ)

う~ん……。

(……それはカードリーディングをしたからなのです。私は自分の問題について考えて……)

それが問題です。エンティティ。

(ああ!)

あなたは自分の問題について考えます。
あなたはまだ達成できていないことを考えます。
あなたは自分の人生の中で、まだ調整したり直したりしていないことについて考えます。
それは誕生日パーティーではないのです。

(はい)

それは全く誕生日パーティーではありません。
誕生日パーティーは人生のお祝いであり、あなたの人生についての良いことをじっくり眺める機会なのです。
あなたの人生の中で何が欠けているか、良くないかを見る機会ではないのです。

(わかりました)

ですので、次の誕生日はお祝いにしてください。
カードリーディングも足りないものを見つめることもカウンセリングのセッションもなしで、ただあなたと友人たちで良いレストランに行って、ビールを呑みながら美味しい食事をして笑って遊んでジョークを言って互いの交流を楽しんでください。
お祝いするのです!

(わかりました。私の落ち込みは私が生まれたときの状況とは関係ないんですね?)

それは質問ですか?

(はい)

もう一度その質問を言ってもらえますか。

(私は、私が生まれたときにある種の死のような体験をしたから……、呼吸がよくできなかったから……、と思ったのです。)

はい。

(私は、そのときの記憶が私の誕生日の落ち込みと関係しているかと思いました。でも違うんですね?)

それではこのように話しましょう。
人が生まれるとき、一般的に言ってそれは衝撃的な体験となりえます。
生まれる前の物質的でない環境にいるときのあなたは、あなたが誰で何であるかの真実に可能な限りほぼ近いものです。
魂のレベルでのあなたです。いいですね?

そしてあなたが肉体的な体に踏み入れると、それがあなたの選択であったとしても、あなたの体は母親の産道から押し出され、騒音と悲鳴、そして困難さ、生まれ方によっては叫び声と心地良くない感覚、ひょっとすると幾らかの痛みもあるかもしれません。

そして、次第にあなたが生まれる前にあった全ての経験は忘れさられることになります。
なぜなら、それはあなたがたくさんの宇宙と交わした取り決めであり、それはあなたが神と交わした取り決めだからです。
あなたは物質的な体験をするために、ある程度の魂のレベルでの本質を忘れる必要があります。

しかしながら、それを本当に手放さない人たちもいます。
彼らは完全な物質的な経験をするために、魂の経験を手放すということをしないのです。
それは、あなたの魂の片足や片手が、肉体を持たない経験の魂レベルにはまり込んだままでいるようなものです。
そうであると、充実した豊かな人生を経験するのは困難です。

それがあなたの真実です。
あなたはまだ静かな魂レベルの真実を恋しく思っているでしょう。
そしてあなたは物質的な経験においてそれを再創造しようとしています。
それをあなたの物質的な経験に招こうと試みて、あなたはある程度それを行っています。
しかし、あなたが物質的な人間存在である限り、あなたの仕事は魂のレベルでの経験の時に遡ることではありません。
あなたの仕事は、実験したり楽しんだり遊んだりしながら肉体経験について学ぶことです。
あなたの仕事は、肉体を持った人間として物質的な現実をどのように極めるかを学ぶことにあります。

(はい)

わかりましたか?
あなたには選択肢があります。
あなたは物質的なリアリティーの習熟に関して進んでいく上でまだ達成していないことを考えることもできますし、またはまだ持っていないことについて落ち込むこともできます。
または、うまくいかなかったと感じることについて。
または、あなたが忘れてしまった、どこかに行ってしまったかのように見える魂レベルでの経験について。
あなたには選択があるのです。Shinoさん。
あなたがあなた自身に聞く必要があるのは「私は自分の視点をどこに向けることを選ぶか?」です。

(わかりました)

その選択があなたの経験の全てを決定します。
あなたが決めるその選択が、あなたが習熟を感じたり経験したりするかどうか、またはコントロールを失った子供のように感じるかを決定します。
それはあなた次第です。
では、あなたと私が話しているこの今、あなたは自分が達成したことを祝う物質的なマスターですか?
それとも、自分が欲しいと思うものを得られていないという惨めな子供ですか?
この今、あなたは注意を何に向けることを選択しますか?

(初めのほうです)

いいでしょう。
習熟や、成功のフィーリングを選ぶとどんな感じがしますか?
私にどのように感じられるか話してください。
それを表現してください。

(安全。安全な感じ)

よいでしょう。

そして、この環境があなたの潜在的なクライアントが探しているものでもあります。
これが、彼らが知りたいと求めているものです。
これが、彼らが感じたいと望んでいるものです。
彼らは人生について学ぶことを望みます。
彼らは安全だと感じることを学びたいでしょう。
彼らは愛を招くことを学びたいでしょう。
彼らは人生を楽しむことを学びたいと思うでしょう。
彼らは魂に戻ろうと考えることを必要とはしないでしょう。
彼らは人生を通して魂を表現したいと欲し、魂とは愛なのです。
覚えていてください。
次の誕生日も同じように、一つの死の日です。

(はい)

けれども次の誕生日はお祝いのためのものです。
うまくいってないことを考えるためのものではありません。
いいですか?

(はい)

確かですか?

(ええ……)

(達成していないことを数えるような)自分を見つめる作業は別のときにとっておいてください。
その作業はもっと適した状況や経験にとっておいてください。
お祝いするためのときは、お祝いするのです。

(はい)

生命(life)を祝福してください。

(はい)

奇跡を祝ってください。
それは本当に生命の奇跡なのです。

(わかりました。ありがとう)

エンティティ、どういたしまして。