時々書きたくなるエクトンのこと。
エクトンは長い間、私の精神を鍛えるのに手を貸してくれた感謝しきれない存在なのですが、いつも、どのように紹介すればいいかを少し考えてしまいます。
今回は、エクトンとの出会いについて書きたいと思います。
(昔のHPで詳しく書いていたこともあったのですが、このブログでは初めてです)
以前少し触れたこともありますが、私は20代の初め、色々悩んでいたときに自分を導く声が頭の中で頻繁に響くようになったことがありました。
と書くと……、それだけで危ない感じかもしれませんが、それがあまりにも当たるのです。
具体的には、「これを買って」「ここに行って」とか「こっち、こっち」など色々教えてくれるのですが、全然興味がないのに行ったり、買ったり、その声を追っていくと物事がスムーズに進んだり、欲しいものが手に入るようなことが多々あって、「私、どうしちゃったんだろう」と思っているときに、「これを買って」と言われた本の一つが「ようこそ、地球へ」という本でした。
(※「ようこそ、地球へ ECTON②」 リチャード・ラビン著、チャンパック訳、解説:吉本ばなな、ヴォイス刊)
その本は購入した当初、パラパラめくってみたときにはあまり興味が沸かずに本棚に入れてしまったのですが、とても疲れていたある日、ふと取り出してパッと開いてみたら、なんだか自分に直接語りかけられているようにピタリときて、私はその部分を夢中になって書き起こしました。
そして、「こんなに美しい言葉を紡ぐことができる人は、一体どんな人なんだろう?」と調べたところ、本の中で吉本ばななさんと対談もしている著者はリチャード・ラビンさんというカウンセラーで、彼はエクトンという存在をチャネリングしていて、ちょうど2.3週間後に東京でワークショップが開かれる、ということがわかりました。
私は興奮して「もしかして、この人に会えるかもしれない」と思いながら、リチャードさんのHPから音声ファイルをクリックしてみたところ……、「もう少しでこの体に入ることができます」という声を聞いた瞬間、「に、に、人間じゃないの~???」と衝撃のあまり、その場でバタリと眠ってしまいました。
そしてそこから葛藤が始まりました。
「すごく気になる。ワークショップに行ってみたい。でも、チャネリングってイタコのことだったんだ!!どうしよう……、もしも変な宗教とかだったら??でも、でも、気になる……。どうしよう!!」
ワークショップは刻々と近づいてきて、葛藤の日々。
そんなとき、私はまた自分の声を聞いたのでした。
自転車に乗って走っているときに、「今からあのブックオフに行って。奥の左から○番目の棚の、上から○番目を見て!!」と。
そして、その通りにそこへ行ってその場所を見ると、そこには「ECTON」という名前のもう一つの本がありました。
(※「ECTON」 リチャード・ラビン著、チャンパック訳、ヴォイス刊)
手にとってみると、それはワークショップの内容をそのまま書き下ろしたもので安全そうだったので、「これなら大丈夫かも」と思いました。(ちなみに、その隣にあった本が「バシャール」という本でした。バシャールについてはまた別の機会に触れたいと思います)
その後、それでもドキドキしながらワークショップに申し込み、おそるおそる西麻布にある会場に行ってみると、そこには予想以上に普通の感じの人たちが集まっていて、その中でエクトンは「私(エクトン)を信じてついてきなさい」と言うのでもなく、何かを売りつけることもなく、ただただ愛を説いていました。
そのとき私はエクトンのゆったりとした佇まいに感銘を受けて、「綽々(しゃくしゃく)」という言葉をメモしたのを覚えています。
そこから私はより意識的にスピリチュアル、ニューエイジの世界に関わり始めて、自分自身もワークショップのスタッフになったり、海外のそういった世界にも触れてみたり、自分でもセッションをするようになって今に至りますが、エクトンのトーンが好きで、今でも一年に一回、自己調整も兼ねて個人セッションを受けています。
エクトンはある意味誰よりも現実的で、あまり神秘的なことを煽ったりしないのですが、(過去生の話が出たりしても、「それを理由に前に進むのを止めてしまってはいけない」というようなアドバイスをくれたりします)そのメッセージは何年たって聞き返しても色あせることなく心に響きます。
最初に受けた個人セッションでは、「人生最悪の瞬間に、これは自分が望んだこと(コミットしたこと) This reality is exactly what I want. だと思えたならば、あなたはそこから動いていける。あなたはそれをする人だ」と言われて「え!? 最悪の瞬間がくる可能性ってまだあるの!? イヤだな~」なんて思ったりしたのですが、今ではそれはとても大切な、忘れられない言葉になっています。
また「時々、頭の中で声が聞こえることがあるんですけど」という話には、「あなたはもともとナチュラルチャネルなんだよ。生まれたときに向こうとつながるドアを閉めなかった。たとえ私が話したことの全てを拒絶したとしてもその能力は残る。そのことに気がつくことだ」と教えてくれたり
私が海外ばかりに目を向けていたときには、「もっと身近なところにも like mind(似た考え)の人たちがいると信じないと、出会えないよ。あなたが自分の経験を創っているのだから」と指摘されたり
私があまりにもニューエイジ的な「自分が変われば相手も変わる」という概念に捕らわれ過ぎていたときには、「相手の人を自分の世界に招いて関わりを持ったことや自分の言動には責任があっても、相手の思考や選択まで必要以上に責任を負おうとしないこと」を丁寧に教えてくれました。
また、私の恋愛はスタックしてしまうことも多く(今でこそ、実体験も込みで恋愛やパートナーシップの相談にのったりもしていますが ^^)セッションを受けなければ、もっとずっとこだわっていたかもしれない、というようなこともありました。
付き合っていた人がいつの間にか他に恋人を作っていたことがわかったとき、「これ以上なんとかしようとするのは、あなたにとって不健康だよ。相手の人があなたと交換できる深みを持っていないことは、最初から気づいていたでしょう?ないものを搾り出そうったってうまくいかないんだよ。……この出来事によって自分を破滅させてはいけない。時間があなたの魔法の薬となる。これを越えて、あなたはもっと強くなる、賢くなる。今は嵐のような感情を通り抜けさせるんだ」と言われたこともあります。あのときはまるで「あなたは私の親ですか?」みたいな励まし方でした。
そして、エクトンは私のこの活動についてもずっと応援してくれていて、「私にはあなたがカウンセリングをしたり、ワークショップをしたりしている姿が見える。この世界にあなたが提供するものを欲しい人がいるんだよ」というメッセージをくれ続けています。
今では随分慣れてきましたが、私は特に初期の頃、この活動を知ってもらうために自分の顔を出して宣伝したり、人前に立つことに結構抵抗があって、正直やりたいかどうかがわからなくなってしまったこともあったのですが、そういったときにも録音したセッションを何度も聞き返したり書き起こして、自分の方向性を再確認してきました。
エクトンをチャネリングするリチャードは、繊細で優しくてウィットの効いた近親の(血はつながっていないけれど、なんだかそんな感じの)お兄さんのような人で、エクトンには「志野とリチャードは、ちょっとシャイなところもあるのが似ているよね」なんて言われたりするのですが、知り合ってから少しずつ友情を育んできています。
バブル社会の子供時代、孤独を感じていた私の物理的にそう遠くないところでリチャードが日本での活動を始めていたことを知ったときには、色々と救われた気がしました。
アメリカ人のリチャードは今タイに移住していて、セッションはスカイプのみになっていますが、電話セッションの質も直接話をするのと全く変わりがありません。(ご希望の方には通訳がつきます!)
私の母には「色々不思議なことってあるものだけれど、よく考えたらあなたが人間じゃない存在と時々電話で話しながら笑っていたりするのが一番かも……」と言われたりするのですが、エクトンと話をする時間は本当に豊かで実りも多く、このような時を持てることに幸運を感じています。
今ではセッションを受けると「もうわかっていることを聞くよね」なんて言われることも多いのですが、「わかっているけれど、どうしてももう一度その口から聞きたかったの」と言うと、エクトンは「あはは。実際はこれはリチャードの口なんだけどね」と笑ったりします。^^ そして、チャネリング中に深い睡眠状態のようになっているリチャードは、自分の名前が出ると反応して、後から「セッションで僕の話題が出たでしょう?何を話していたの?」と聞いてきたりします。
「スピリチュアル」も色々な流行りのようなものがあって、どのようなスタンスをとるかはもう個々人の好みではないかと思ったりもするのですが、見える・見えないに限らず存在は対等であることや、自分の人生(reality)に責任を持って生きるとはどういうことかをしっかりと教え続けてくれたエクトン&そんな彼に体を貸し続けてきたリチャードは、本当に良質のカウンセラーだと感じます。
私が彼らと関わり始めてからもう17年程になりますが、そのメッセージは少しもぶれずに愛に満ちていて信頼に足るものです。
少しでも気になる方や響く方、ぜひエクトンと会話をしてみてください。
ご自身にとって、おそらく大切な時間になると思います。
リチャード・ラビンさんのHP(上述したエクトンの2冊は、無料でダウンロードして読めるようになっています!)は→コチラ
FBページは→ Ecton Portal エクトン・コミュニティー