外出と人間関係②

外出と人間関係①に引き続きお話します。

特に過去に何かがあって人と接することが怖くなってしまったり、「愛さえあれば!」と思っていてもよく人と揉めてしまったりする……という方は、以下のことを意識してみるといいかもしれません。(もちろんこれらも絶対的なMustではありませんが、ただやみくもに怖がり続けるよりも、自分の思考を次のようなことに向けるといいのではないかと思います。中には自然にできることも、難しいと感じることもあるかもしれませんが、特に気になるところがありましたら個別にお話するのも可能です)

挨拶……自分からささっとしてしまう習慣をつけた方が何かと楽だと思います。何かを売り込まれそうに感じるときは別かもしれませんが、心がこもった元気な挨拶をされるのが嫌だという人はそこまで多くはないと思います。

感謝……何かを受け取ったり、嬉しかったり、好意を示されたりしたら、それに対して「ありがとう」と言うとスムーズです。

悪いことをしたと思ったら謝る……誰にでも失敗はあります!間違えてしまうことより、謝らないほうが不誠実に映ることもあります。そして、謝ったらそれを繰り返さないように心掛けるのも大切です。

人に何かを(して)あげるときには、自分がそうしたくてする・やると決めてやっていることを忘れない……自分が(して)欲しいもの(こと)も、相手にとっては違う可能性があることを踏まえないと、ただの押し付けになる場合があります。(相手の望みがわからないときには、直接聞くことも大切です)

人にされて嫌なことは、自分もできるだけしないようにする……これをしてもいいかと迷うような際には、反対の立場になってもいいかを自分に問うといいと思います。

気が進まないものには、ちゃんとNOと言う……婉曲に言うか、はっきり言うかはそのときにもよると思いますが、これが全くできないと次第に怒りがたまってくることがあります。
あなたのことを大切にしようとしてくれる人はあなたの幸せを願い、本当の気持ちを知りたいと思っていることが多いと思いますが、自分のほうも思っていることを表現しないと全く伝わらない場合があります。

身体のケア……自分の外見が過度に気になるという方は、それを個別に見ていくこともできますが、基本は動物としての自分の身体を整えることを意識すればいいと思います。赤ちゃんやペットの世話をするように、自分の身体をケアするのです。お風呂に入ったり、髪をとかしたり、歯を磨くなど簡単なことから体調管理まで。(そして病気などでそれらが難しいときには助けを求めるのも自分がすることです)

異性関係(性的な関係)が混乱しやすい場合……どのような関係を求めているかはそれぞれですが、人として仲良くするのとは別に “そういった可能性があるのか / ないのか” をはっきりさせたほうが親切なこともあると思います。(性的な関係に限らずですが、相手の人に “あげられないもの” をあげることができる振りをするのは、自己中心的に見られることがあります)また、どちらかに(1:1の関係の同意がある)パートナーがいらっしゃる場合には、その方の存在を無視してしまうと、関係が複雑になっていく可能性があります。

さらに人間関係の中で起こりがちなトラブルを乗り越えるポイントは「境界線」です。
これは目に見えるものではありませんが、これを知っていて具体的なコミュニケーションを行うと、ぐんと人間関係が楽になります。(少なくとも私はそうでした。^^)

ざっくりお話しますと、関係において生じる自分の感情や思考を完全に自分ものとして扱い、相手の信条や振舞は相手のもの(領域)として見ていくのですが、たとえば自分がどんなに相手に共感しやすい(エンパシックな)体質であったとしても、そのこと自体は相手のせいにせず、自分の反応として責任を持って扱ったり、表現していったりするのです。
(境界線に関しては、個人セッションやワークショップで詳しくお話していますので、ご興味がありましたらお越しください!)

また、英語で「I don’t take it personally.(個人的に受け取らない)」という言葉がありますが、相手の現状をやみくもに自分が背負おうとしないことも大切です。

私はその昔オフィスで、いつもよりわずかに機嫌の悪い隣の席の人をずっと気にしていたことがあります。
その人は何となくイライラしているし、私に話しかけてくる回数もいつもより少ない気がするのです…。
一日の終わりに勇気を出して「今日はいつもと違う感じがするんですけど、何かありましたか?……というか、もしかして私が何かをしました?」と聞いてみたら「え??あ~、俺タバコをやめたら、口内炎ができちゃってさ」の一言が返ってきて拍子抜けしたのですが、このようにずっと気にし続けても理由は相手のちょっとした体調だった……、なんてこともあるんですよ。^^

※大切な人や身近な人の調子が良くないと、「とにかく元気になればいいのに」と願うかもしれませんが、場合によっては、いつでも笑っていることを期待されるのが辛いときもあるかもしれません。(身近な人が亡くなったり、具合が悪かったり、ただ静かに休みたかったりすることもあるでしょう)今の状態を含めて、ただそのままを受け入れるほうが喜ばれることもあります。

また、今相手の人に起きていることは起きていることとして、その機嫌の悪さのようなものはむやみに取り込まないのも大切です。時には気がつかない振りをするのが優しさになることもあるかもしれませんし、「あなたの機嫌が悪かったとしても私は大丈夫です。全然影響されません」まで自分を持っていくと、気分の悪さから抜け出したくなった相手がこちらのほうに同調してくることもあります。(明らかに自分とのやり取りの中で相手の機嫌が悪くなった場合には、自分を全く顧みずにニコニコしていると逆に関係が悪化する可能性もあります!)

今これを読んでくださっているご自身は、どのような状態にいらっしゃいますか?

長いスパンで見ていると、同じ人でも色々なときがあります。
調子が良かったり、そうでなかったり、何かに夢中だったり、そこから変化していくことも……。

そしてこの瞬間、色々な人が色々なことをしながら過ごしています。
休んでいる人もいれば、何かの準備をしている人も、働いている人もいます。
さらに国を越えた目で地球を見てみると、今世界の何割かの人たちは眠っているのです!^^

(ご自身が若かったりすると、同年代の人の動向が特に気になったりするかもしれませんが、社会に出てしまうと同年代の人たちとは学校にいるときよりも出会うことが少なくなり、生き方も千差万別になっていくことのほうが多いですよ!)

今好調な方は今後必要な調整をしていけばいいと思いますし、不調な方はその反対の極も経験する力がご自身の中にあることを心に留めてみてください。
そして人生において停滞を感じることがあったとしても、たとえそれがどんなに長くても、それ自体は一つの状態であってご自身の本質ではないことを知ってください。
どんなときも、今いるところから少しずつ始めればいいのです。(時にはサポートや助けを求めることも含めて!)
私も過去に何度か絶不調を経験しましたが、いつでもそこから少しずつ始めて今に至ります。
さらに少しずつ積み重ねたものが大きな流れになったり、予想外の波がやってきてその流れに身を任せたり、勇気を持って新しい扉を開けたり、古い扉を閉めたり……、色々なときがあると思いますが、私たちはそういった中でさまざまな出会いや付き合いを経験します。

人生をどのように捉えなければいけないという決まりはありませんが、「自分の人生は自分のもの」として意識し始めると、この世界の中で色々な経験をすることができる力が自分の中にあることを実感する機会も増えてくると思います。
どうぞ恐れずにご自分の人生に必要なものや良いものを招いてください。
私がここに挙げた例は参考になればと思いますが、ご自身のやり方でいいのです。

私には今の地球が混沌とした時代を抜けてもっと輝くのを見たいという願いがあります。
そしてそれにはそれを構成する一人ひとりの輝きが不可欠です。
そのような願いもあって、私はいらしてくださった方がご自身の輝きをより思い出すためのお手伝いをしているのですが、この活動において、私がお力になれそうな方とは必要な時にお会いすることになると思います。

今回は人間関係のお話をしましたが、その他のお悩みも含めて、気になることがありましたらセッションにお越しください。
ブログのような場所では全体的なお話をしておりますが、セッションではケースバイケースも含めて個々人に集中してお話します。
(セッションのお申込み・詳細はコチラより)
ご縁がありましたら、お目にかかるのを楽しみにしています!

志野