③恐怖について (パニックとその考察。10年前の実体験より)

②恐怖について (パニックとその考察。10年前の実体験より)の続きになります。


それから2年後くらいに、再び「歯」に違和感が出てきました。
前回は無事に乗り切り自分の状態も落ち着いたものの、「歯医者さんに行こうかな」という思いと同時に、あのときの恐怖が一瞬よみがえり、思わずインターネットで「歯医者 怖い」などと検索をかけてみると、似たような悩みを抱えた人が少なからずいることも知りました。
そして、そういった中で見つけたのが、歯科治療の恐怖を軽減する「笑気麻酔」
これはとてもわかりやすい対策ですが、「この麻酔を扱っているところは、歯医者さんに恐怖を覚える人たちも対象にしているだろう」と(前回の歯医者さんも親切にしてくれましたが、そこには笑気麻酔がなかったので)この麻酔を利用している歯科医院をさらに調べてみました。
(また、スピリチュアル系に関わっていると西洋医学のみにフォーカスしていない歯医者さん情報も入ってくるのですが、そういったものをどう捉えるか・関わるかはそれぞれだと思いました)
それから「今の自分に合う歯医者さん」を直観なども用いて絞りに絞り上げ、最後まで候補として残った医院に行くことに決めました。

そして、事前予約のメールで「必要でしたら笑気麻酔も使って欲しい」旨を伝えて、再びやってきた診察台。
やはり、それなりに緊張して座っていたら、ふら~っと入ってきたのは、どことなく映画の“寅さん”を彷彿とさせる男の先生!!

その先生は「なに~?歯医者が怖くなっちゃったの?でも、笑気麻酔はなくてもきっと大丈夫だよ~」と言いながら私に近づいてきて「ほれ、口開けてみな!」と、怖がる小動物をささっといじるように治療をすませてしまいました。
この先生のおかげで私はその後もリラックスして治療に臨めたのですが、先生(以来、心の中で勝手にトラさん先生と呼んでいます。^^)と私は、お医者さんと患者として、とても相性がよかったのだと思います。
(もしかすると、先生のような気さくさが逆に苦手な方もいらっしゃるかもしれませんが、あのときの私には、クールで隙のない感じの人に診てもらうよりも合っていたのではないかと思います。ただ、私には考え方も含めた歯科治療についての専門的な知識が少ないことと、相性などは人によっても違うと思いますので、おすすめの歯医者さんとしては敢えてこの場で名前を出さないでおきます)

そして、自分の経験からも言えるのですが、恐怖を感じるときには、ものすごく深刻だったり、恐ろしく真面目になっていたりすることが多々あります。
ですので、そういったときには自分にとってのいい加減さがある(←無責任という意味ではなく、知識や経験が自信となって、良い意味で力が抜けていたりする)人と接することで、救われることも多いのではないかと思います。
私の場合、診察台に上がることさえ不安を感じていたあの頃の自分にフィットしたのは、トラさん先生の安心感のあるいい加減さでした。
(今、私もセッションで緊張していそうな方とお話するときには、自分のゆるさをいつも以上に引っ張り出している感があったりします。^^ また、色々な経験をした人がユーモアに行きついたり、その大切さを説くことがありますが、ユーモアや笑いというものは深刻さを一瞬で溶かしてしまったりするのですね☆^^)

そして、このような体験もしてきた私がセミナーなどで「恐怖」を扱うときには、そのポイントを大まかに3つに分けてお話することが多いです。

①恐怖を感じている自分を責めないこと
基本的に恐怖心は、自分の身を守ろうとして出てきます。
危機的な状況において、何も感じなければそれに巻き込まれてしまうこともあるからです。
ただ、何かのショックでその作用が活発になり、必要以上に過剰な反応をしてしまうことがあるかもしれませんが、そのようなときに「身を守ろうとがんばっている自分」をやみくもに責めるのは効果的ではありません。
この記事を振り返っても、怖がっている私を責めたのは最初の私だけですね!^^
「絶対に恐れてはならない」と設定してしまうと、逆にそれがプレッシャーになったり、少しでも恐怖を感じたときにその状態自体を恐れることによって、恐怖が倍増してしまったりする可能性もあります。
そして、もしも過剰反応が癖のようになってしまった場合には、そういった状態とどのように向き合っていくか、またその反応を軽減していくことに焦点を当てていくといいと思います。

②少しずつでも大丈夫な感じを増やしていくこと
どのような方法を取るかは本当にそれぞれだと思いますが、自分が安心や安全を感じられる時間を増やしていくことをおすすめします。
瞑想や呼吸法、今に集中したり自然に触れたりするのもおすすめですが、場合によっては他者の手を借りることも選択肢に入れるといいと思います。
自分が大丈夫だと感じられないときには、大丈夫な人の力を借りることも自分を大切にすることにつながりますし、世の中には、各分野においてスキルや知恵のある優しい人たちがたくさんいます。
そして、何らかの助けを求める場合には、自分の恐怖心を上回る安心感で包み込んでくれたり、大丈夫な感じを積み重ねていったりすることに手を貸してくれる人が、そのときの自分に合った支援者だと思います。

③恐怖の根底にあるものに目を向けたり、考え方や視点を変えていったりすること
恐怖はそれを感じる人の反応であり、「そこに何か大切なものがある」というサインであることもよくあります。
その源に何があるか、またそれが何によって引き起こされるかはケースバイケースですので、ここではあまり細かくは触れませんが、感じる恐れにただただ蓋をしてしまうよりも、自分の内面と向き合っていくと想像以上の癒しにつながっていく可能性もあります。
(また、怖いと思っていたものが、視点を変えることで怖くなくなるかもしれませんし、大きな衝撃を受けている場合には、回復まで時間を要することもあると思います)

上記の3つのポイントですが、今、何らかの恐怖が過剰になっている方の参考に少しでもなりましたら幸いです。
そして、私と話してみたいという方は、個別のカウンセリングを受けていただければと思います。(HP→ ブルーミングツリー ※2020年11月現在は スカイプ特別セッションも行っております)
また、直接お話することがなかったとしても、ご自身の世界に安心や安全、優しさが拡がっていきますようお祈りいたします。

志野